Keep Shining 
バルーンの保護つや出しについて

ふくらましたばかりの光沢のある鮮やかな色のバルーンも、外気や光にさらされることで一気に光沢を失せてしまいます。
バルーンを保護し光沢を保つための専用の保護剤もありますが、専門店でしか購入はできませんし、少し高価です。
と、言う訳で容易に購入できる類似の保護つや出し剤で代替ができないか検証してみました。

検証方法

  • バルーンシャイン
  • KURE ポリメイト クリア
  • STP サノバガン
  • MARTIN ギタ―ポリッシュ
  • ラナパー

センぺルテックス ブラックを4分割しレッドポンプで1プッシュ分空気を入れます。
各コーティング剤を布に1プッシュ分吹き付け(ラナパーは適量)バルーンに塗布します。
どのコーティング剤とも塗った直後は光沢が増しています。
※ サノバガンは終売品です。価格は失念しましたが売り場で同類商品で最安だった記憶しています。
※ バルーンの光沢を保つにはヘアスプレーも効果的ですが、バルーンの保護つや出しの検証という観点から、 ヘアスプレーは除外いたしました。

検証 その1


コーティングしたバルーンを直射日光と外からの風の当たる室内に1時間放置します。
うす曇りですが7月の午前中ですので日差しは強くないもの紫外線量は相当です。


バルーンシャイン

ラテックスバルーン専用の保護つや出し材
1時間経っても光沢を保っています。
斑はできていません。
手前:塗布無し 奥側:バルーンシャイン


KURE クレポリメイト クリア

自動車用・家具用 保護つや出し材
高分子ポリマーが強い保護皮膜を作り、UV吸収材が紫外線による色あせ、ひび割れを防ぎます。
バルーンシャインには劣りますが1時間経っても光沢を保っています。
塗り方の問題かもしれませんが斑ができています。
バルーンシャインよりもサラサラした印象ですが、バルーンが少し弾いているようです。
手前:塗布無し 奥側:クレポリメイト


STP サノバガン

自動車用・家具用 保護つや出し材
特殊ポリマーシリコンが浸透して紫外線、オゾン、酸素など劣化原因をはね返し、色あせ、ひび割れ、硬化を防ぎます。
バルーンシャインよりわずかに劣りますが1時間経っても光沢を保っています。
斑もほとんどできていません。
手前:塗布無し 奥側:サノバガン


MARTIN ギターポリッシュ

アコースティックギター用 保護つや出し材
天然成分を使用し研磨剤など不純物を含んでいないノンシリコンなのでラッカー塗装のギターにも使用できます。
光沢は全くありません。
ギターの汚れを落とし光沢を与えてくれますがバルーンには全く使えません。
手前:塗布無し 奥側:ギターポリッシュ


ラナパー

革製品用トリートメントワックス
蜜蝋・ホホバ油を配合した天然品質の保革材です。
光沢は全くありません。斑が目立ちます。
合皮やビニールにも使用できる商品ですがバルーンには全く使えません。
手前:塗布無し 奥側:ラナパー



 この時点で、『MARTIN ギターポリッシュ』、『ラナパー』は代替品にならないと結論。
 両品とも適材には光沢を与え保護しますがバルーンには全く適していませんでした。
 『ラナパー』は『バルーンシャイン』より高額ですので代替としては使えませんが… ^^;


検証 その2


直射日光が当たらない室内で扇風機の風を直接1時間当てます。
風量は一般的な扇風機の【弱】程度。
【検証 その1】で使用したバルーンをそのまま使います。


バルーンシャイン

1時間経っても光沢はほとんど変わりません。
斑も気になりません。
手前:塗布無し 奥側:バルーンシャイン


KURE クレポリメイト クリア

バルーンシャインには劣りますが1時間経っても光沢を保っています。
斑が増えました。
手前:塗布無し 奥側:クレポリメイト


STP サノバガン

バルーンシャインよりわずかに劣りますが1時間経っても光沢を保っています。
わずかですが斑が増えました。
手前:塗布無し 奥側:サノバガン


 1時間直射日光当てた後に1時間扇風機の風にさらしても、保護材を塗布したバルーンはどれも十分に光沢を保っています。
 しかし僅かながら光沢には差があります。
 バルーンシャイン、サノバガン、クレポリメイトの順で光沢を保っています。
 未塗布のバルーンは全く光沢が無く、張りも失ってきているので、塗布した保護つや出し剤には効果があると言えます。


検証 その3

直射日光と風が直接当たらない室内で24時間放置します。
室内温度は28度前後で人が快適に過ごせる温度です。
改めてバルーンを用意して実験します。


バルーンシャイン

若干光沢が減ったように見えます。
わずかですが斑ができました。
手前:塗布無し 奥側:バルーンシャイン


KURE クレポリメイト クリア

全体的に白くなっています。光沢はありません。
未塗布のバルーンよりは艶を感じます。
手前:塗布無し 奥側:クレポリメイト


STP サノバガン

バルーンシャインよりわずかに光沢が劣ります。
斑もバルーンシャインより目立ちます。
手前:塗布無し 奥側:サノバガン


 24時間経過して明らかに『クレポリメイト』の差が開きました。
 塗布方法に問題が無いか確かめるために2度検証を行いましたが検証結果は同様でした。
 半日(12時間)程度の展示ならば『クレポリメイト』でも耐えうるかもしれませんが、6時間程経過した時点で光沢が減っていることが明らかに分かりました。
バルーンシャイン、サノバガン、クレポリメイトの順で光沢を保っています。
未塗布のバルーンは全く光沢が無く、張りも失ってきているので、塗布した保護つや出し剤には効果があると言えます。
 48時間経過後は全てのバルーンの光沢が減っています。


検証結果

・やはりバルーンシャインは専用品だけあって効果は最も高かった。
・ゴムにも使える保護つや出し材はバルーンにも利用できると思われます。
・長時間光沢を保つには製品によって差がある。

 類似の商品はいくつもあるので、バルーンシャインと同等、もしくはそれ以上の代替品があるかもしれません。
 おすすめの商品を見つけましたらぜひ教えてください。

inserted by FC2 system